古代の神様とか神話とか言うと、何だか宗教っぽい雰囲気をかもしだしてしまうのですが、神話と宗教(教義)は同じなのか?違うのか?
ライトに考えてみようと思います。
▷神話は教義(仏教やキリスト教など)と同じなの?
答え—違います。
どう違うのかはとてもシンプルな話なのですが、その前に。
神話の特徴
1つ目:虚構に満ちた物語
2つ目:現実に立脚した物語
このことを頭に入れて、神話と教義(仏教やキリスト教など)の違いを考えていきましょう。ライトに。
▷教義
教義は物語が先にあって、そのあと現実を変えていく流れです。
例えば、「良いことをすると天国に行けますよ。悪いことをすると地獄に落ちますよ」という物語が先にあるとします。
すると、泥棒は泥棒をやめてボランティアに励む、というふうに現実を変えていきます。
「たくさんお布施をしたら極楽浄土に行けますよ」という物語→“お金をたくさん寄付する”という現実、など。
※あくまで例えばの話です。
教義は物語が先にあって現実を変えていきます。
順番は、物語→現実
▷神話
教義とは逆で、神話は現実が先にあって物語ができます。
昨日書いたブログで取り上げた「死」で考えると、親の死という現実が先にあって、そのあと癒される物語ができる、という流れが神話です。
元になる現実があって、その現実に基づいて、例えば死ならその死が癒されるような物語ができます。
順番は、現実→物語
▷まとめ
神話は、現実→物語
教義は、物語→現実
問いに戻ると、、、
神話は教義(仏教やキリスト教など)と同じなの?
答え—違う。
逆ということになります。
※参加した古事記の講義を参考に書いています。
神話とは?と深く突っ込んだことがなかったのですが、こうして改めて考えてみると、へぇ~なるほど~そういうことか~と思いました。
あいまいだった違いも明確になり、すっきり。