「神話」という言葉は誰でも知っていると思いますが、神話を説明するとしたらどのように説明するでしょうか??
神様の話?昔から伝わる物語?
大学の古事記の講義(社会人講座というのでしょうか)に参加したのですが、先生がズバッと教えてくれました。
ものごと(人間を含む世界のあらゆる現象)の根拠の説明
(神話は説明だったのか!)
ここから丁寧に見ていきますね。
人間を含む世界のあらゆる現象というのは、例えば、何で人間は死ぬんだろう?とか、何で私はあの人が好きなんだろう?とか。
神話はその根拠の説明です。
なぜ、ものごとの根拠の説明が必要になったのでしょうか?
今日は一つ「死」について取り上げて考えていきます。
人間は言葉を持ったときから死を恐れるようになったんです。
(死を発見してしまったとでも言うのでしょうか)
まず死は、一般的にどのように説明できるでしょうか。
細胞の老化など、私たちは科学的に説明しようとします。
客観的に死を見たときは科学的な説明でいいのかもしれません。
でも、かけがえのない人の死(親や配偶者など)の死は科学的に説明されても癒されません。
~~たとえ話~~
ここに重病の父親がいます。
母親は3年もの間毎日、看病の日々を送っています。
父親は母親の看病もむなしく亡くなってしまいます。
父親が亡くなった日、母親は病院の帰り道で事故にあって亡くなってしまいます。
あなたは、母親の死をどのように考えますか?
「あなたのお母さんは、看病に疲れていて注意力が低下していたんだね。疲れているときは、事故にあう確率が高くなるよね。」と言われても癒されないですよね。
“父親が母親を天国から呼んだんだ”と考えるのではないでしょうか。
個別の死を天国や霊的なもので説明することで癒される。
そこで神話が再び登場です。
個別の死を天国(別の世界)、霊的なもの(神様)で説明することで癒される。
神話には、この世ではない別の世界、そして、人間ではない存在神様が出てきます。
ものごと(人間を含む世界のあらゆる現象)の根拠の説明
死についてなら、なぜ死んだのか、その根拠の説明ということです。
※参加した古事記の講義を元に書いています。
※当サイトは宗教とは関係ありません、念のため。