今日も一日お疲れ様です。
ちょっとお疲れなあなたに、古代からエッセイのお届けです☆
難しいことは抜きにして、リラックスして枕草子で感性を磨きませんか??
枕草子で感性を磨くシリーズ
第1回 春
第2回 夏
第3回 秋
枕草子で感性を磨くシリーズ、本日最終回です。
清少納言が書いた日本で最初の随筆集「枕草子」。
誰でも名前は聞いたことがあると思います。
「授業で暗記させられた記憶がある…」
「大人になってまで勉強なんてやだ~」
難しいことは書きません。
長い文章は書きません。
そして、テストの解答的な現代語訳を考えるのではありません♪
枕草子のワンフレーズをあなたの感覚で読んで、一緒に感性を磨きましょう☆という主旨でお送りします。
春はあけぼの(明け方)
夏は夜
秋は夕暮れ
さて冬は…??
今日もあなたらしく私らしく、枕草子をみていきましょう☆
雪の降りたるは、いふべきにもあらず。
霜のいと白きも。
また、さらでもいと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。
(『枕草子』清少納言)
冬は早朝がいい♪
冬は寒いけど、それが冬!
だから冬や早朝がよくて、雪が降るのなんて言うまでもないくらいいわよね。
霜が真っ白におりているのもいい。
でも雪や霜がないときでも、とても寒いとき、火を急いでおこして、炭を部屋に持っていくのも、冬らしくていいと思う。
でも、昼になって寒さがゆるんでくると、火桶の火も白く灰をかぶって良くない><
“春はあけぼの”からずっと「いいわ(をかし)」が続いてきましたが、最後に「良くない(わろし)」を持ってくるのがお見事!
“秋は夕暮れ”では、視覚世界、聴覚世界が表現されていましたが、冬は冷たさ(雪、霜)と温かさ(火)の皮膚感覚の世界まで登場します。
見逃しがちな何気ない日常の一コマ。
清少納言の見事な観察力が発揮されています☆
忙しさを理由に、日常を通り過ぎてしまっていること、いっぱいあるな~。
これから年末に向けてワサワサとしてきますが、日常のふとしたことに気が付ける余裕が欲しいな、と思うのでした^^
その余裕が感性アップにつながると考えます♪
雪の降りたるは、いふべきにもあらず。
霜のいと白きも。
また、さらでもいと寒きに、火などいそぎおこして、炭もてわたるも、いとつきづきし。
昼になりて、ぬるくゆるびもていけば、火桶の火も、白き灰がちになりて、わろし。
(『枕草子』清少納言)
あなたは清少納言の世界をどんな風に描きましたか??